「県内産 旬の果物クラブ」は、秋田県産の果物についてより理解を深めてもらうため、本年度から始まった一般消費者向けの試食会です。青果部・卸売業者の秋印秋田中央青果(株)主催のもと、全農あきた、県内各JAの全面協力により行われています。
まず始めに紹介されたのは、鹿角市で生産されている「かづの北限の桃」。
通常、桃の出荷時期のピークは8月中旬~下旬ですが、鹿角市産の桃は9月中旬に収穫されます。まとまった量を生産する桃の産地としては、全国の中で一番遅い時期に出荷されることから、「かづの北限の桃」と名付けられています。

田口さんのお話では、桃の品種によって食味の違いがあることが説明され、「川中島白桃」を始めとする「白桃系」の桃はかためで日持ちがよく、「あかつき」などの「白鳳系」の桃はやわらかくジューシーという特徴を教えていただきました。
鹿角市で生産されている桃の主力品種は「川中島白桃」で、高い糖度としっかりした食感が味わえます。
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「スチューベン」は中粒のブドウで、糖度18~20度あり、濃厚な甘さが特徴です。
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「藤稔(ふじみのり)」は一粒がとても大きく、ジューシーなブドウ。 種のない品種も生産されており、食べやすいのが特徴です。
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「甲斐路(かいじ)」は別名「紅いマスカット」 と呼ばれ、糖度が高く、ほどよい酸味もあり、上品な甘さが特徴。
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「シャインマスカット」は大粒の白ブドウで、糖度が高く、酸味が少ないのが特徴。種がなく、皮ごと食べられます。
秋田県内では横手市を中心にブドウが栽培されており、寒暖の差によって色づきが良く、濃厚な味のブドウが育っています。
田口さんによると、ブドウは黒系、赤系、白系など種類が多く、それぞれの違いを楽しめるのが魅力とのこと。また、参加者からの質問を受け、生産管理の苦労なども説明していただき、内容の濃い講義となりました。
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「シャインマスカット」は平成18年(2006年)に品種登録されたブドウで、種がなく、やわらかい皮ごと食べられるのが特徴です。
糖度は18度以上で、酸味が少ない高級品種として注目されており、市場でも高値で取引されています。
本年度の秋田県内産「シャインマスカット」は、9月20日から出荷が始まっています。ぜいたくな秋の味覚、ぜひ一度ご賞味ください。